VJCCハノイ第2代日本語教育専門家が帰るにあたって 4

お読みになる前に

 これが書かれたのは2006年7月で、ここに書かれている日本語教育専門家は日本へご帰国されたようです。その他、いくつかの点で現在の状況と異なる点はありますが、そのまま載せます。

http://www4.diary.ne.jp/user/430477/
ハノイ日本語教育

からの転載です。

VJCCハノイ第2代日本語教育専門家が帰るにあたって-4-

 どこが新しくなっているかといえば、結局、

http://www.vjcc.org.vn/courses_detail.php?course_id=211&catecourse_id=1〈=jp
ニュースで学ぶ聴解日本語コース(12/7〜7/8/ 2006)

にあるごく簡単なコースの説明だけではないのか。
 前掲の

http://www.jpf.go.jp/j/volunteer_j/report/japan-5.html
平成17(2005)年度 海外日本語教育指導助手派遣 レポート
新米日本語教師として感じたこと〜着任4カ月を振り返って〜
横山直子(日本語教育指導助手)

には、『日本語の授業はトピックシラバスを中心にカリキュラムが立てられており、専門家に教案指導をしていただきながら授業に臨んでいます。』とあるが、実態は第1代日本語教育専門家の下で行われていた授業の劣化コピーに過ぎないのではあるまいか。第2代専門家が新しくつくったものはまったくと言っていいほど無いのか、あったとしたら出せない事情があるのか。報告、発表しないのであれば、第1代専門家のコピー(しかも、第1代のとき以上の再現力がないために劣化コピーである可能性大)でお茶を濁していると疑われてもしかたないだろう。

 繰り返しになるが、第2代日本語教育専門家は通常2年である任期を1年延長して3年いたことになる(はずである。任期は今年8月末までと聞いている)。何のために任期延長までしたのか、日本語教育専門家としてふさわしい能力、実績というものはどこにあるのか、はっきり言って税金の無駄使いに等しいのではないのか。

 一方で、JICAハノイハノイ青年海外協力隊日本語教師隊員を減らしていく方向で動いているようだが、ハノイ日本語教育全体への実質的寄与と投入費用対効果という点から考えるなら、以前やっていたようなハノイの各大学への日本語教師隊員派遣(現在は2、3の大学のみで継続中、近年中にそれも打ち切られるようである)のままのほうがよほどましだったのではないか。